派遣や契約社員などの非正規雇用ってどうなの?

2018年4月1日から無期転換ルールが施行された。

これは有期雇用(派遣社員や契約社員など)で働いている人が、ある一定期間まで継続して働き続ければ無期雇用で働けるという割と意見が分かれるルールだ。

良く、無期雇用=正社員と勘違いしている人や企業が多いようだが、あくまで無期雇用であって正社員では無い。

この無期転換ルールで無期雇用になっても、昇給・ボーナス・退職金が無い場合が多く、あくまで定期的に行なっていた労働契約書を書く手間が省ける程度のルールだ。

もちろん例外もあって、正社員契約を結んでくれる企業もある…があまり期待しないほうが良い。

そして、最悪なのが無期転換ルール適用前に契約終了する、いわゆる雇い止め。本来なら有期雇用とは名ばかりで長期間働けるところを、この無期転換ルールの為に契約終了になる場合がある。さらには、一方的に契約を終了して半年後にまた有期雇用で働かせようとする企業もある。(いわゆるクーリングオフ期間)

契約社員ってどうなの?

採用基準はざっくり3パターン

  1. 即採用して、正社員に向かないと判断したら即契約終了
  2. 即採用して、ずっと非正規のまま
  3. 正社員を前提とした厳しい採用基準で面接

非正規雇用なので、3ヶ月から1年毎に労働契約書を書くことになる。

仕事に関しては、基本的に正社員より責任の少ない仕事をすることになる。(会社による)

ちなみに1年以内に正社員登用の声が掛からなければ、ほぼ間違いなく無期転換ルールが適用される5年間、契約社員で働くことになる。

5年間働いた場合、下記のいずれかになる。

  • 5年未満(4年11ヶ月辺り)で契約が終了する(雇い止め)
  • 待遇などが変わらない無期雇用契約になる
  • 無期雇用になるが給与などが下がる
  • 無期雇用になり給与などが上がる
  • 正社員になる

雇い止めをしたうえで、派遣会社の正社員に(仕事する場所・内容は変わらない)なんて変化球もあるよ。

派遣社員ってどうなの?

時給1000円ぐらいの派遣会社なら即採用。但し、派遣先の状態で、どこに行かされるかわからない。大げさに言えば、北海道から沖縄まで全国の色々な会社や工場に派遣される。(一応ある程度選択肢は用意してくれる…はず)

寮(レオパレスなど)を用意している会社が多いため、必要最低限のものだけ用意しておけば問題ない。

仕事内容はピンきりだがほぼ単純労働なので、ほぼ誰でも出来る仕事を任されることになる。

派遣先によって8時間で仕事が終わる場合もあれば、長時間労働が蔓延している派遣先もある。

長時間労働が蔓延している派遣先は、残業を前提にした仕事量か、他の派遣社員の遅刻・早退・無断欠勤・無断退職(バックレ)が原因の場合が多い。

派遣先の判断によって1週間ぐらいで辞めさせられる場合もあるが、その場合は次の派遣先に行くことになる。ちなみに派遣先が無ければ派遣会社を辞めることになるが、派遣会社は豊富にあるので次の派遣会社を探せば問題無い。

派遣社員の場合は、契約社員とは違い3年で下記の状態になる。

  • 次の派遣先へ
  • 同じ派遣先で別の部署へ
  • 同じ派遣先・同じ部署で働く(別部署で契約してることになる)
  • 派遣会社での無期雇用

まとめ

腰を落ち着けて働くなら、正社員を目指すべき。

但し、色々な経験をしたいなら、派遣社員という選択肢は有り。

どうあがいても正社員になれない場合は、契約社員も有り。

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